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有限会社リンクス様/ Dan Dugan SOUND DESIGN Model E-3

DanDuganオートミキサー使用レポート

Duganオートミキサーを使用した「よさこい」あおりマイク テクニック

■現場レポート

毎年8月の10日・11日(全国大会12日)に高知市内で行われる「高知よさこい祭り」では、装飾を施し、最新音響機材を最後尾に積んだトラック(地方車)が、市内各所の演舞場で踊り子たちに音楽を届けます。踊り子は最大150人にもなり、隊列が100m以上になるチームも存在します。こうした中、音響をトラック(地方車)に搭載し、しかもそこに乗ってオペレーションをするため、作業は機材にも人にも劣悪な環境の中で進めなければなりません。

オペレーターの隣には25KVA以上な発電機が積まれておりミキシング作業は困難を極めます。しかも、地方車では歌ったり、踊り子たちに向けての掛け声をかけたりするマイクも使われ、中にはバンドスタイルの地方車もあります。

マイクが使われる場所は地方車天井のお立ち台。メインスピーカーの真後ろに位置し、オペレーターからは見えないケースが多いという状況です。普段マイクを使い慣れていない人もいるので、マイクオペレーター泣かせでもあるのです。スピーカーの真後ろであるためハウリングマージンも厳しく、隊列が長いチームの場合はより難しいオペレーティングが要求されます。

こうした劣悪な環境で、私たちオペレーターの手助けをしてくれたのが「Dugan Automatic Mixer」でした。DuganインターフェイスをマイクのチャンネルにInsertすれば、Duganが持つゲインシェアリング機能で複数マイク使用時におけるミキサーのクリップを防げるため、ハウリングマージンには有利になります。

マイクがいつ使われ始めるのかがオペレーターから見えない場合、ミキサーのフェーダーを上げないと、マイクの音が出ない恐れがあります。しかし、フェーダーを上げてしまうと発電機の音や周りの雑音などがマイクに入ってしまい、トータルのサウンドが濁ってしまって結果的に遠くに音が届かないことなります。
このオペレーターのストレスを軽減出来るDuganは、アナログ卓でも最新デジタルMixerでも使用可能。本体設定もiPadなどで簡単に行えるため、今後のこのようなイベントには必須アイテムになるはずです。

■システム紹介

毎ヤマハ社製DM1000にMY8-AEカードを追加し、Dugan Model E-3(AES/EBU)をマイクチャンネルにインサート
d&b Audio Technic社製スピーカー Y-Seriesとアンプ D80を使用した、AES/EBU接続によるフルデジタルのシステム(サブはAUX別送りで使用)

協力:CARAVAN SARY キャラバンサライ
   〒780-0047 高知県高知市相模町17-21
   http://www.caravansary.jp/sary/topsary.htm