施工事例

マンションの共用空間にBGM。

プレシオール藤が丘(名古屋市名東区)

見上げると天窓から光が降り注ぐようなヨーロピアンマンション『プレシオール藤が丘』。
共用空間には螺旋階段と吹き抜け。そこにさりげなくBGMを流す。
レストランや商業施設には欠かせないBGMだが、
なぜマンションの共有空間にスピーカーを取り付けたいと考えたのか。
今回ご依頼いただいた有限会社栄伸のオーナー様(以下、オ)に
その経緯をお伺いしました。

 「コンセプトはパリの5つ星ホテルのような空間。ホテルのロビーにはさりげなくBGMが流れています。音量がそれほど大きくなくても、さりげないBGMが流れることによってエレガントで非日常的な空間を表現できると考えました」

オ 「以前、レストランで食事をした時のことです。食事のカチャカチャとした音やお客さんのしゃべり声がいつもより気になり、何か違和感を感じました。“そうだBGMがない”。その時、たまたま音響機器が故障していたようで、BGMがエレガントな空間作りにおいて必要不可欠だと気が付きました」

− お話を伺っていて、空間をより上質なものにしたいという思いがとても伝わってきました。いつもクラッシック音楽を流しており、各時間ごとに曲目を考えたそうです。時間の制御、曲目の管理はパナソニック社のプログラムICレコーダーにて設定いたしました。

オ 「空間演出を考えると“BGMを流してます”って主張する見た目のスピーカーというより目立たない方が良いと思っていました。なので、あのスピーカーの見目やサイズはばっちりです」

− 今回、主張が控えめなヤマハの「VXS」シリーズのスピーカー「VXS3FW」を5本、施工いたしました。音の広がりを考えつつも『プレシオール藤が丘』の空間の良さを損なわない意匠に満足していただけました。

【プレジオール藤が丘】音響系統図

  • ヤマハ製パワーアンプリファイアー「MA2030a」:1台
  • ヤマハ製パワーアンプリファイアー「PA2030a」:1台
  • ヤマハ製サーフェスマウントスピーカー「VXS3FW」:5本
  • パナソニック製プログラムICレコーダー:1台

「プレシオール藤が丘」について

− 階段もまた、帰り道のうちの楽しい時間の1つ。大理石の床、アイアンの手すり、足元の間接照明、螺旋階段といった内観やインテリアを楽しみながら自分の部屋に帰っていく。お部屋の作りにもこだわりがあり、ヨーロッパのホテル住まいを思わせる。

 「お部屋のタイプは5つあり、そのうちの1つはベットを壁に収納できるマーフィーベッドを採用しています。これにより、ワンルームなのに空間の自由さを感じられます。でも、部屋だけじゃなくてコンセプトとしているパリの5つ星のホテルのような空間には、部屋に入るまでのわくわく感も必要です」

 「普通、マンションの階段をのぼっている時って、ただ家に帰るための道という意識でしかない。ただ淡々とのぼるだけの時間だと思うんです。 でも、この螺旋階段だと逆にのぼりたいと思ってしまう。現実世界から非日常的な空間へと帰ってくるストーリーを感じ取ってもらうことを大切にしたいと考えました」

− 取材で伺った私自身も、ともすれば不便に感じがちである階段を、気がついたら上り終えていたという感覚がありました。入居者様も同じように話しているそうで、この螺旋階段を気に入られているとのことです。
螺旋階段があるエレガントな暮らし、ご興味ある方は『プレシオール藤が丘』へアクセスください。

<プレシオール藤が丘>
愛知県名古屋市名東区藤が丘